「検知」から「測定」へと目的と精度が移り今や気体の濃度をppb(1/1000ppm)で捉える検知管。ますます高い品質が求められています。もちろんガステックでは、そうしたニーズに応える万全の体制を整え、特に品質管理の面では、社内に独自の品質プログラムを確立し体系的に管理を実施。企画・設計をはじめ、製品仕様、製品規格、資材、製造、検査、設備など、部門ごとに基準を設け、品質を厳しくチェック。信頼に応える、確かな製品だけをお届けしています。以下では、その高品質を裏づける、性能の達成条件や管理体制について紹介します。
性能の達成条件
大きく4つの要素があり、ガステックでは独自のステップを設定し、その達成に努めています。
1.企画・設計
対象気体は何か、測定濃度範囲は、また使用目的など…はじめに、充分な性能の仕様検討からはじまります。一般的に、検知管は使用目的が達成でき、しかも1種類でできるだけ広い測定範囲をカバーし、対象気体との反応性を最大限引き出しながら、シャープな変色境界をつくることが理想です。ガステックでは常にそれらの要素を考慮し、ベストな検知管の企画・設計を行っています。
2.経時安定性
検知管は、化学反応による変色作用で測定できるよう設計されています。従って、使用する試薬なども、通常では経時安定性に欠けたものが多くあります。しかし、逆に検知管には経時安定性が求められ、有効期間の長さも重要な要素となっています。ガステックでは開発・改良にあたり、常により高い安定性を追求し、有効期間3年を目指して製品化を進めています。
3.検知管の精度
製造技術が進歩した現在、検知管の精度は、そのほとんどが充てん剤やパッキング剤の通気抵抗、およびガラス管内径のバラツキに起因しています。従って、ガステックでは、特にその工程を厳格に管理し、精度の確保に努めています。
4.校正ガス濃度の正確さ
検知管の“生命”といえるのが、正確な目盛づけを可能にする校正用ガス(標準ガス)の調製です。
いかに高感度な検知管であっても、校正用ガスが正確さに欠け、目盛そのものが不正確であれば、正確な測定はできません。ガステックでは、創立当初からこの校正用ガスに積極的に取り組み、校正用ガス調製装置も自社開発。校正用ガスのパイオニアとして、高い評価を得ています。
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検知管式測定器について
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気体測定の一般知識
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参考資料