正確な測定を実現するガステック校正用ガス
校正用ガス調製法
「性能の達成条件」でも述べたように、校正用ガス濃度の正確さは、まさに検知管の“生命”です。特にガステックでは、校正用ガス容器の内側へのガスの吸着や付着がおよぼす濃度の変動や、濃度決定時の分析誤差を最小限に止める研究に、積極的に取り組んできました。しかも、パーミエーションチューブ法やガス拡散管法など、正確さで定評のある動的校正用ガス調製法もいち早く採用。校正用ガスのパイオニアとして、高い評価を得ています。ガステックが採用している、代表的な校正用ガス調製法は、次の5つです。
パーミエーションチューブ法 | 一定品質のプラスチック管に、高純度の物質を封入したものが、パーミエーションチューブです。このチューブを、ガステック製校正用ガス調製装置を使用して一定温度に保持すると、ガスが一定の速度でチューブ内から浸透します。これを、さらに一定量の希釈ガスと混合し、目的濃度の校正用ガスを連続的に調製します。 |
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ガス拡散管法(ディフュージョンチューブ法) | パーミエーションチューブ法と同様、ガステック製校正用ガス調製装置を使用する方法です。 一定の内径・長さの拡散部の付いたガラス容器に高純度の液体試料を注入し、調製装置で一定温度に保持すると、拡散する量が一定となります。これを希釈ガスと混合し、目的濃度の校正用ガスを連続的に調製します。 |
高圧ガス容器詰法 | JIS K 0001~0007に準ずる方法で調製した高圧ガス容器詰の校正用ガスをそのまま使用します。 |
体積比混合法 | 20リットル以上のガラス容器に、一定量の高純度ガス(または液体)を入れ、空気または窒素で希釈し、校正用ガスを調製します。 |
流量比混合法 | 一定濃度のガス、空気または窒素の流量をそれぞれ計測制御して混合し、校正用ガスを調製します。 |
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検知管式測定器について
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気体測定の一般知識
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参考資料