光合成による二酸化炭素・酸素の変化
1実験の準備
新鮮な空気中の二酸化炭素では濃度が0.03%と低いため、二酸化炭素及び酸素濃度の変化が微量であり、これを気体検知管でみることは困難であると予想されます。しかし、下記の手順で実験すると変化がはっきり現れます。
準備するもの
- 葉の茂った植木鉢
- 厚みのある5~10リットルのポリエチレンの袋(ふくろ)
- ストロー
- 粘着(ねんちゃく)テープ(ビニルテープなど)
- はさみ
- 気体検知管式測定器
- 気体採取器
- 二酸化炭素検知管 2EL
- 二酸化炭素検知管 2EH
- 酸素検知管 31Eまたは31E-2
2ポリ袋で植木を包み呼気を封入
- 2-1
- ポリ袋に粘着テープをはり、補強したところをはさみで切り口を作ります。(2ヶ所)その上に空気がもれないように折り曲げた粘着テープをはります。
- 2-2
- 鉢を一緒にしないようにポリ袋で植木だけを包み、茎の根元を粘着テープで閉じます。
- 2-3
- 上の粘着テープをはがし、ストローを差し込み、ストローで5~10回吸ったりはいたり(大きくゆっくりと)して、呼気を封入します。ストローの口を粘着テープでふさぎます。
3はじめの状態を調べる
- 3-1
- 気体採取器に二酸化炭素検知管 2EH を取りつけ、別の気体採取器に酸素検知管 31Eまたは31E-2 を取りつけます。上の粘着テープをはがし、ポリ袋の中にそれぞれの検知管を差し込み、検知管 2EH で二酸化炭素濃度を、検知管 31Eまたは31E-2 で酸素濃度を測定し,記録します。
- 3-2
- 粘着テープで2つの穴をふさぎます。
4時間経過に沿って調べる
- 4-1
- 数時間日光の下に放置し、時間経過に沿って酸素・二酸化炭素の濃度を記録します。
5実験結果から考える
実験データ例(ベンジャミンを使って実験)
酸素 | 二酸化炭素 | |
---|---|---|
はじめ | 約18% | 約3.6% |
1時間後 | 約18.5% | 約2.7% |
2時間後 | 約19.5% | 約1.5% |
植物が光合成をすると
二酸化炭素が減り、酸素が増える!